れれれのれさん「お母ちゃんのモットー」 | 第1回ぐるっとママ懸賞作文

「私の出産」~母から子へ伝えたい言葉~

第1回ぐるっとママ懸賞作文

れれれのれさん「お母ちゃんのモットー」

『いつか参考にしていただけたら幸いです』
 

千笑ちゃん、笑万ちゃんが生まれてきてくれたこと。これはお父ちゃんとお母ちゃんが、辛いときほど支え合って仲が良かった証です。お母ちゃんはお父ちゃんが大好きで、あなた達は一生の宝です。

 学生時代に出会ったお父ちゃん。社会人生活はそれぞれの地元高知と神奈川という遠距離恋愛。お母ちゃんはただただ仕事をして、お休みは家に篭っていました。お父ちゃんと3ヶ月に一回会えることが唯一の楽しみ。毎日電話で元気をもらい、一年半ほどして第一子を授かりました。
お父ちゃんは当時学生で、貯金なんてなかったけど、泣きそうなくらい嬉しいと言っていました。家族への挨拶は、初めて強く意志をぶつけました。話している中で、感情が高ぶり涙するお父ちゃん。はじめて泣いてる姿を見ました。
 家族になるきっかけ、一緒に生活できるきっかけをくれた長女。あなたが生まれるまでに家族みんなの強い絆ができました。
 高知で就職が決まっていたお父ちゃん。転勤族であることも分かっていたけど、お母ちゃんは大好きなお父ちゃんについていきました。

「赤ちゃん守ってあげられるのは自分だけだよ」
つわり、産休・育休、転職に向き合えた職場の先輩からの一言です。赤ちゃんのために身体を休ませよう。赤ちゃんのためにもらえるお金はもらおう。悪いことはしていない、赤ちゃんのためだ。それでもやっぱり少しは後ろめたい気持ちがあって。どんなことも一生懸命が伝わるくらい、毎日自分ができる最大限までやりきる。そうすれば、認めてくれる人がいると思って、お母ちゃんのモットーにしています。
 生まれた長女といっしょに高知に来て半年、夜寝かしつけたあとは公務員試験の勉強を頑張りました。毎日やりきっているだけに、良いことが起きると嬉しいものです。洗濯物がお天気崩れる前に乾いた。そのくらいささいなことでも嬉しく感じるようになりました。見事に公務員に転職できたときは自分で自分を誇らしく思ってしまったほどです。幼くして保育園に預けて仕事に行くこと。たとえよく思わない人がいても、今理解されなくても、いつか自分の子どもには認めてもらえると思います。

 慣れない共働き育児生活が半年経ったとき次女を授かりました。やっぱり私たちは大変なときほど授かる!お父ちゃんと支え合って仲良くやってきたんだな!そう確信させてくれた出来事です。今まで子育てしてきた中でも、出産ではなく、赤ちゃんがいると分かったときが一番嬉しい瞬間でした。
 次女を出産して4ヶ月。育休中のお母ちゃんは今、引越し準備をしています。思っていたよりも早く訪れたお父ちゃんの転勤でした。子どもを守るためにそれぞれの場所で毎日やりきること。覚悟していたけれど、直面すると高知でひとりで2人を育てていくことが少し不安です。
 そこで、育児中しばしば突入する感情のトリップ状態に入ることにしました。感情のトリップ状態とは、子どもが何回も同じ歌を壊れたラジオのように歌ったり、何を言ってもイヤイヤと言われるときに、私も一周まわって諦めて壊れてみることです。けっこう子どもにはウケがよく、気分が紛れるのか思うように動いてくれます。育休の間、転勤に着いていくことは家族旅行だと思おう。楽しもう。家族一緒に生活ができる喜びを再び噛みしめて過ごす予定です。
 そして、その先のことは、ワンオペ育児と仕事という環境の変化はあるけれど、お母ちゃんのやり方は今までと変わらないことに気づきました。子どもを守るために、毎日やりきるだけです。何かあったらまずお父ちゃんを頼るだけです。2人を振り返って文章に落とした今、やることが変わらないことに気づき心が落ち着きましたよ。
 お父ちゃんと支え合いながらこれからも仲良くいられますように。私たちの背中を見て、前向きに笑って育っていってくれることを願っています。

 

高知県 れれれのれさん
題名:お母ちゃんのモットー
子どもへ伝えたい言葉:「いつか参考にしていただけたら幸いです」