「ペット防災」ってなんだろうかー3rdステージ:空振ってもいい!実際やってみるー | ペット防災〜高知・南海トラフ地震にペットも備えよう〜

ペットも大事な家族の一員!災害時に慌てないために

ペット防災〜高知・南海トラフ地震にペットも備えよう〜

2023.05.16

「ペット防災」ってなんだろうかー3rdステージ:空振ってもいい!実際やってみるー

ペット防災。あまり耳にしない言葉かもしれません。
けれど、ペットと共に暮らしている方には、ハッとしたり、ドキッとする言葉かもしれません。



日本各地で起こる地震や他災害の話を聞くと「考えねば」と一瞬思うあなたは、とっても素晴らしい!

けれど、具体的にどうしたらいいのかがわからなかったり、日常を過ごすと危機感が薄れていくこと、ありますよね。
だからこそ、このペット防災は、その「日常」にまぜることが大事だったりします。

はじめはちょっと面倒なところもありますが、例えばそうですね…歯みがきと似た感じになるイメージです。
特に考えずとも、食べた後には歯を磨く。こうなればこっちのもの。意識しなくても防災が日常とつながることが理想です。



●「防災」で大事なこと2つ

この部分、前回前々回も書いていますが、やっぱり大事なことなので今回も書きます。
 


1:まずは自分が生き残る

2:災害時どうするかを前もって考え、実際にやっていく

 



たとえば地震。最近、地震が多い気がしませんか。2022年の震度1以上を観測した地震は1964回、震度5以上を観測した地震は15回。
ひとつ前の年の2021年の震度1以上を観測した地震は 2424 回、震度5以上を観測した地震は10回。多い?少ない?はどこを切り取るかで変わってきそうな気がしますね!(気象庁ー令和4年(2022年)地震活動について

なんにせよ、日本に住んでいるからには「いつ地震が起こるだろう」と目線下げ不安になるよりも、「起こるものだから対策しよう」と目線上げて、あなたと共に考えていきたいと思っています。

どうかあなたとペットが、日々を健やかに過ごせますように。

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1stステージでは想像していただいて2ndステージでは対策を練りました
今回の3rdステージでは、実際やってみましょう!



●実際にやってみることでわかること

ちょっと、想像してみましょう。

いきなりですが、あなたが注文した荷物を持ってきた配送の方がいます。あなたはその荷物を受け取ります。
「ちょっと重いですが大丈夫ですか?」と言われて、「はい」と言いました。

配送の方の前置き発言のおかげで、体が「ちょっと重い」仕様になります。おかげで、自分の想像の「ちょっと重い」であれば、なんなく受け入れられます。これはペットボトル1本を受け取るのとはまた、自分の準備が違うと思います。

さて、この自分の想像する「ちょっと重い」が、配送の方がおっしゃる「ちょっと重い」がズレていた場合どうなるでしょうか。。。



<考えてみよう!>



そうですね、荷物を落としてしまうかもしれません。

この想像話は、実際に著者に起きた話でした。
5㎏ぐらいかなと思っていたら想像以上に重く一瞬腕がビシッとなり、なんとか耐えましたが。のちほど、この荷物の重さを量ったら15㎏ありました
普段の著者であれば15㎏は問題なく持ち上げられますが・・・荷物、落とさなくてよかった・・・


さて、話を戻します。

この話から言いたいことは、想像と実際はズレることがある、というか、ズレることが当たり前と思って先読み行動することが大事。


せっかく準備をしても、
 
  • 荷物が多すぎて運べない
  • 荷物が重くて運べない
  • ペットが来ない
  • ペットがキャリーバッグに入らない
  • 避難場所までの道の足場が悪い時は通れない

  • などなど「実際やるからわかること」は、けっこうあります。



    ●実際やってみた

    高知県須崎市で毎年行われている避難訓練。2019年12月、当時共に暮らしていたネコのこむぎと参加しました。

    自分の動きを確認しながら、ネコの動きも確認。
    地震が起きてから10分で避難所である裏山に駆け上がる必要があります。

    なぜなら、1stステージでお伝えした通り、この地区は5~10mの津波が来るからです。


    あ、市の警報が鳴り出しました。



     
    • 警報を聞いても、ネコがおびえて逃げないか
    • 名前を呼んだら来るか
    • リードは付けられるか
    • キャリーバッグに入れられるか
    • キャリーバッグを背負い、ネコと自分の荷物を運べるか




     
    • 避難経路はどこか
    • もし想像していた避難経路が歩けない場合どこが考えられるか
    • いつもは上がれる一次避難所までの坂道を、荷物を持って上がれるか





    続々と上がってこられる地区の方々






    当時の避難セット。ギリギリ運べましたが、けっこう大変でした。





    さっと開くキャリーバッグの中で、マイペースなネコ



    このように、著者は避難訓練や避難所訓練の機会をつかって、日常で行っているペットとの暮らしの成果を試すようなことをしていました。何もない普通の日に、ご家族でシミュレーション、大事なことだと思っています。
    ぜひ、あなたもご家族と実際にやってみてくださいね。




    ●空振っていい



    空振り。なんとなく嫌な言葉でしょうか。防災ではこの「空振り」、盛大にやっていただきたいです。
    なぜなら「空振れた」ということは、「生き残った」ということだから。まだ次があるのだから。


    ここで、盛大な空振り例をご紹介!

    著者はかつて、高知県高岡郡四万十町の四万十川の側に住んでいることがありました。大雨で避難指示が出たとき、避難をしたのは私とだけだったので、ここぞとばかりに1人でペットと施設に避難(+訓練)。

    この時はウサギ2匹と暮らしていたので、許可いただいて施設内にウサギを入れ、どう暮らすかのシミュレーションさせていただきました。ラッキー!


    時間がたち、避難指示解除されました。さあ、見事に空振った!いえい!!生き残りましたね。


    とはいえ、過度におびえる必要はないです。目線を上げてすこしずつでも確実に、日常に防災をまぜていきましょう。
    空振り万歳です。実際に行動したからこそ、起こることなんですから。胸を張りましょ。


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    こんな感じの、ペット防災を考えていくのかのはじまりのはじめを、お伝えする機会をいただきました。
    東京の神保町にある「文房堂ギャラリー」にて5月18日(木)~23日(火) 10:00~18:00まで(初日12:00より/最終日15:00まで)

    著者の在廊は5月18日(木)、20日(土)、21日(日)です。
    なにが起きても、大切なご家族と生き残り過ごすための情報とスキルが、どうか必要な方に届きますように😊🙏

    またお目にかかりましょう!

     
     

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