高知県全域の図書館 オーテピア高知声と点字の図書館

2018年７月、高知市追手筋に県市合築の図書館等複合施設オーテピアが開館。
オーテピア高知図書館、オーテピア高知声と点字の図書館、高知みらい科学館の３館からなる施設です。
1階にオーテピア高知声と点字の図書館があリます。
 

駐車場はオーテピア全体で100台。利用者は最初の１時間無料で、以降30分毎に有料です。
指定の民間駐車場でも割引サービスが受けられます。詳細は後述のWEBサイトをご覧ください。

路面電車・路線バス「大橋通」から徒歩３分、路線バス「帯屋町」から徒歩２分。



オーテピア1階にある出入り口は駐車場のある北口、建物西側の正面玄関、建物南側の３カ所です。



建物の1階エントランスから入った所にオーテピア高知声と点字の図書館があります。
「すべての人を『本』の世界へ」を掲げ、
県内の障害、高齢、病気など様々な理由で読書が困難な人を対象にバリアフリー図書などの紹介や貸出をしています。

毎年、学校などの団体見学等の受け入れや外に出向くアウトリーチも実施しています。
また県内の公立図書館、福祉・医療機関等と連携・協力した取り組みも行っています。



一般に流通している図書をそのままでは読めない、読みにくい、またわからない、わかりにくい立場の人がいます。
そういう立場の人達が読みやすい、わかりやすい図書のことをバリアフリー図書と言います。

バリアフリー図書には触覚を活用する本、聴覚を活用する本、視覚を活用する本、デジタル特性を活かしたものなどがあります。
利用する人が、最適な読書のカタチを選ぶことができます。



一例としてこども達によく知られている「ざんねんないきもの事典」。
さわって読む点字図書、聞いて読む録音図書、画像をみながら聞けるマルチメディアデイジー図書。
利用者にあったバリアフリー図書を選んで借りることができます。



バリアフリー図書の多くはボランティアの皆さんが製作してくれています。
製作したものがインターネット上のサピエ図書館という所にアップ・共有されます。
承認された図書館等でダウンロードされて各バリアフリー図書になります。

オーテピア高知声と点字の図書館では、点訳、音訳、デジタル図書製作のボランティア養成講座を毎年開催しています。



バリアフリー図書の中で、最も利用者が多く蔵書数もあるのが耳で聞く声の本、録音図書です。
機器の貸出しも行っており、持ち運びがしやすい小さなものもあります。
こども達にはタブレット等でどこを読んでいるのかわかり画像も見えるマルチメディアデイジー図書が人気です。



入口近くに障がいのある人もない人も一緒に遊べる玩具などを置いています。
どんな工夫がされているのか手にとってみてください。

例えばきのこの山VSたけのこの里の場合、片方がきのこの山の形、反対側がたけのこの里になっています。
手で触れて形の違いでどちらかがわかるようになっています。



目が見えにくい方のために拡大読書器や音声時計、健康機器など日常生活に便利なグッズも展示しています。
視覚障害の身体障害者手帳をお持ちの人は舗装具や日常生活用具対象の機器や用具がありますので、ご相談ください。

   

南入口の近くに全国でも珍しいほじょ犬トイレがあります。
ほじょ犬は、耳や目、手足に障害のある人をサポートする盲導犬、介助犬、聴導犬のことです。
障害のある方が自立と社会参加をするための大切なパートナーです。